ドイツのワーキングホリデービザをミュンヘンで現地取得してきました。
日本でビザ申請•取得後に渡航される方が多いと思いますが、ドイツ語が分からなくても(私のことです)何とか自力で手続きできるのでチャレンジしてみてください。
コロナパンデミックの影響で例年と異なる所や現地申請ならではの苦労もあるので参考になればと思います。
この記事では渡航前の準備から日本or現地での申請までの手順をまとめています。
※少し長くなりそうなので記事を分けています。
※コロナパンデミックの影響により、ビザ取得やドイツ入国に関する情報は流動的です。ここに記載してあることも変更があれば随時変更していきます。
ドイツワーキングホリデーについて
ドイツへワーキングホリデーを検討されている方はよくご存知だと思いますが、ワーキングホリデーって何?という方のために。
2つの国の合意に基づいて、お互いの国の若い人たちにそれぞれの国の文化や生活を経験してもらうために、お互いの国で一定の期間を過ごすこと、また滞在期間中の生活費を賄うために就労することを認めた制度のことです。
日本の若者にドイツの文化や日々の暮らしに触れる機会を提供するため、ドイツと日本間のワーキングホリデー制度は2000年12月から開始されました!
滞在可能な期間は3ヵ月以上1年以内で、最長365日、AuPair以外のドイツの様々な職場で働くことができます。(一つの職場での最長就労期間は6ヶ月)
取得できるのは生涯で一度だけです。
ちなみに、ほとんどの国は日本でビザを申請しなければいけませんが、ドイツは、現地でビザを申請することができる数少ない協定国のひとつなんです。
私はオランダに住んでいたため、日本で申請手続きを行わず現地で申請をしました。
ワーキングホリデービザを取得するための条件
- 日本国籍を有していること
- 申請時の年齢が18歳以上30歳以下であること(申請時点で31歳に達していないこと)
- 親族(子供や親、配偶者など)は同行しないこと
応募時期:年中申請可能
カナダやオーストラリア、イギリスなどのいわゆるワーホリ人気国は定員数や申請時期が定められているのですが、ドイツはそんな厄介な縛りは一切なし!
自分のタイミングで申請できるので自由度が高く、手続きの流れも難しくないです。
日本またはドイツでビザ申請
ドイツのワーキングホリデービザの取得には主に2つのパターンがあります。
- 日本を出発する前に在日ドイツ大使館、総領事館で申請・受給後に渡航する
- ビザなしでドイツに入国してから、外国人局(Ausländerbehörde )で申請する
ドイツ入国後にビザ申請をする場合は、入国から90日以内に外国人局で申請をしましょう。(現地での申請日から1年間有効なビザが発給されます)
現地申請、そして在オランダ•ドイツ大使館に問い合わせた私個人的には日本で申請•受給することをおすすめします。
現在、コロナパンデミックの影響でこのような手続きは基本オンラインで行われています。
私はドイツ語が分からないためアポイントを取るまでが一苦労でした。
というのも、なんと外国人局のWebサイトにはワーキングホリデービザを申請するページが存在しません。(自営ビザや学生ビザなどはあるのに…WHY?!)
ではどうやってアポイントを取りビザを申請•取得したのか、それについても記載していますが、ちゃんと手続きできるのでご安心ください。
なので、現地申請は多少なり苦労しますがいろんな意味で勉強になりますし、ビザなしの期間を上手く利用すれば滞在を3ヶ月延ばすことができます。
しかし、そんなメリットを差し引いても日本で行う方が安心•安全•楽だと感じました。
コロナ禍で通常の状態でないこと、業務縮小や制限なども大きな要因でした。
ちなみに、日本やドイツ以外の外国で申請する場合は、場所によっては申請に対応していないこともあるので、事前に必ず各国大使館及び外国人局へ問合せましょう。
オランダでは対応してくれるみたいでしたが、アポイントの予約がいっぱいだったので諦めました。
申請場所
2010年から、世界各国のドイツ大使館・総領事館で申請することができるようになりました。
日本に帰国しなくてもビザの手続きができるので助かります。
日本で申請する場合
①ドイツ連邦共和国大使館
住所:〒106-0047 東京都港区南麻布4-5-10
電話:03-5791-7700(代表)
開館時間:領事課 ビザ・パスポートの受取時間
月曜〜木曜 午前11時~12時
Webサイト:https://japan.diplo.de/ja-ja
②大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館
住所:〒531-6035 大阪市北区大淀中1-1-88-3501 梅田スカイビル タワーイースト35F
電話:06-6440-5070
開館時間:法務領事部
月〜金 午前9時〜11時30分
ドイツ(ミュンヘン)で申請する場合
ミュンヘン市行政管理局外国人課 Kreisverwaltungsreferat-Ausländerbehörde München
住所:Ruppertstraße 19, 80337 München
電話番号:089 233-96010
開館時間:月•水•金 午前7時30分〜12時
火曜日 午前8時30分〜12時、午後2時〜6時
木曜日 午前8時30分〜15時 ※時間が変則なので気をつけましょう
Webサイト:https://stadt.muenchen.de/buergerservice/ausland-migration.html
申請に必要な書類
- 記入済みのWeb版長期ビザ申請書 1部
- 記入済みの誓約書 1部
- パスポート及びそのコピー1部
ビザの有効期限が切れた後、なお3ヵ月以上有効期限の残っているパスポートが必要です。
- ビザ用の証明写真
横35mm×縦45mmの正面写真を用意します。「ビザ用写真例」参照
日本で事前に準備しておくか、ドイツでは外人局や駅、フォトスタジオで簡単に写真を撮ることができます。
- 往復航空券予約の証明
片道航空券の場合は残高証明書の額面を4000ユーロ以上に増やしておきましょう。
現地申請の場合は必要なく、外国人局で帰りの航空券を証明するようなことはないです。
- ドイツでの全滞在期間有効な旅行者用医療保険(歯科の治療にも適用され、女性の場合は妊娠時にも適用される保険に加入していることを証明するものを提示)及び旅行賠償責任保険の証明書
私は最安値だったDR-WALTERにしました。
- 生活費支払い能力の証明(預金通帳および通帳のコピー、または金融機関発行の残高証明書など)
過去3ヶ月の記帳のある通帳及び過去3ヶ月分のコピーと名義人の名前が記載されたページのコピー(申請される前日に記帳された最新のもの)あるいは、ネットバンキングの場合には、前日に過去3ヶ月分を印刷します。
1年間滞在する場合には最低2,000ユーロの資金があること、片道航空券しかない場合はこの2倍の金額、つまり最低4000ユーロを証明する必要があります。
銀行窓口で残高証明書を発行してもらえるので英文•ユーロ建ての残高証明書を取得しましょう。
残高証明書は手元に届くまで1週間程かかるので余裕をもって準備しておきましょう。
証明書発行手続きには、通帳かキャッシュカード•届出の印鑑•本人確認書類が必要で、発行手数料は銀行によって異なりますが大体700〜900円かかります。
私は日本にいなかったので家族に代理で取ってきてもらいました。(その場合、+委任状が必要です。)
海外の銀行口座の残高証明でも残高が4000ユーロ以上あり、英文•ユーロ建てであれば申請可能です。
私はオランダの銀行、ING BANKの残高証明を提出しましたが全く問題ありませんでした。
注意事項
ワーキングホリデービザの申請は遅くとも出発日の2週間前には行いましょう。
※しかし出発日の3ヶ月以上前にビザの申請を受け付けることはできません。
申請の受け付けはビザの発給を保証するものではないため場合によっては、追加の書類が必要になることもあります。
念の為、ドイツ入国には生活費の証明と旅行者用医療保険加入証明を携帯しておきましょう。
ビザ申請
必要な書類が準備できたら申請手続きです。
日本で申請する場合
東京または大阪にあるドイツ大使館、総領事館のホームページから予約をします。
予約した日時に本人が手続きしに行く必要があります。
手続き完了後は、直接受け取りに行くか、郵送での発送依頼も申請時に可能です。
(510円のレターパックを持参する必要があります。)
大阪のドイツ総領事館で申請の方は、A4サイズの返信封筒を申請時に提出すると、宅急便の着払いで受け取ることができます。
直接受け取りに行く場合は予約は不要です。
ビザはパスポートに貼付タイプのため、申請中(受給まで)はパスポートを提出したままになるので注意しましょう。
現地申請ではその様なものはないんです。
何ならオランダから移動してきた私は入国スタンプすらない…笑
ビザの受取は、通常1週間~2週間程度かかるため、余裕を持って手続きを行いましょう。
ドイツ 現地の外国人局で申請する場合
まず、ドイツ入国後に現地でビザ申請をする際は、ドイツで住民登録が必要です。
住民登録証がないとビザ受給はできません。
住民登録は必要書類を提出するだけなので簡単にできます。
こちらの記事で、住民登録の方法について詳しく書いています。
住民登録が完了したら、いよいよビザ申請の手続きに入りますが、長くなりそうなので続きは別の記事に書きます。
*
まとめ
ワーキングホリデービザは条件さえ満たしていれば、明確な渡航目的(仕事や学校)がなくても取得できるビザです。
また、ドイツのワーキングホリデーは定員数や申請期間がないので自分のタイミングで申請することができます。
必要書類は日本、ドイツともに基本的には同じです。(ドイツで現地申請する場合は往復航空券の証明はいりません)
日本で申請する場合は東京にあるドイツ大使館、もしくは大阪にある総領事館で予約をしてから書類を提出つまりビザ申請をします。
ドイツで現地申請する場合もまずはオンラインで予約が必要になります。
個人的には日本でのビザ申請をおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
みなさんのビザが無事に取得できますように、Tscüss!!